ネイチャリスト宣言

ビーチクリーンで拾ったビニールゴミ
海中で拾ったビニールゴミ
落書きされたサンゴ

ネイチャリスト(naturist)。
ナチュラリスト(naturalist)の方が日本では馴染みがあるかと思います。どれも自然愛好家、自然に関心をもって、積極的に自然に親しむ人、という解釈とされています。
そうです、シュノーケリングでも、ダイビングでも、サーフィンでも、海水浴でも、潮干狩りでも、海山問わず自然に接する人は、ネイチャリストでなければいけません。

ネイチャリスト宣言しましょう!
ゴミはゴミ箱に。海でも 山でも 街でも、ポイ捨てしません。出来る範囲でゴミを拾います。
サンゴを傷つけないよう、サンゴに触れません。(サンゴに落書きなんて論外です。)
むやみやたらにお魚、ヒトデ、ナマコなどの水中生物や、カイメン、ホヤなどに触れません。(生物が弱ったりストレスから死んでしまったり、それ以外に毒を持っているなどの怖い生物もいて、攻撃されます。)
自然に敬意を払い、海に、自然に、常に謙虚に接します。

ビーチでビニールゴミを拾うダイバー

ワンハンドビーチクリーンの精神

出来る事から始めましょう。
シュノーケリング、ダイビング、海水浴などでも、海から上がってくる時に、一つだけでもゴミを拾いましょう。
ビーチに行った時、一つだけでもゴミを持ち帰りましょう。
このワンハンドビーチクリーンは、どなたでも出来るビーチクリーン活動です。(プロサーファーがゴミを片手に持って海から上がってきた事からサーフワンハンドとも呼ばれ、世界中に広まり、実践されつつあります。)

私達の生活に、海との関りを断つ事は出来ません。しかし、その海を汚している物質のほとんどは、人間が経済発展の為に作りだしたプラスチックであり、ビニール袋、ペットボトル、プラスチック粒子を用いた歯磨き粉や洗濯洗剤などの生活排水、マイクロプラスチックなどが、世界中で問題になっています。
この問題が、海洋生物のみならず、私たち人間の健康にも害を及ぼす事も、万人の知るところです。

海中で拾ったビニールゴミ

意識しましょう。
ワンハンドビーチクリーンもビーチクリーン活動も「海をキレイにしたい」という気持ちから行われていることです。その意識が環境問題を考えることになり、ゴミを出さない、ゴミを捨てない、ゴミになる製品を使わないなどの啓発活動や生活改善へと繋がっていきます。
海を愛する人たちが、自然に生かされていることに感謝して、人類が利己的な経済発展により汚してしまった海を、少しでもキレイにしたいと願う意識が連鎖することが、問題解決の糸口になるのではないかと考えています。


Instagramでも、このワンハンドビーチクリーンは拡散され、全世界で実施されている模様が " #onehandbeachcleanup "のタグでご覧になって頂けます。あなたのInstagramにも、ごみを拾っている画像をUPし タグを付けるだけで、このキャンペーンに参加でき、全世界に向けて環境問題の啓発活動をアピールできます。是非、ご参加下さい。

私達だから出来る事

海に流れてしまったゴミは、陸からは回収する事が出来ません。
そのままほっておくと、いづれマイクロプラスチックとなり、魚や貝などの海洋生物が体内に吸い込み、それを人間が食べているのですから、これはもう環境問題はもちろん、他人事ではないのです。

皆々様、出来る範囲ででも、ゴミを拾っていきませんか?

オーガニック日焼け止め

日焼け止めによる海洋汚染

ハワイやパラオでは、日焼け止めの使用の全面禁止を宣言しています。その理由をご存知でしょうか?

販売されている日焼け止めの多くは、有効成分として使われる紫外線吸収剤、パラベンなどの防腐剤、石油系の乳化剤など、ありとあらゆる化学成分が使われています。
一人一人が使い量は微々たるものかもしれませんが、それを何百万何千万という人が体に塗って海に入っています。

日焼け止めに使われる成分には、当然体に良いものではなく、サンゴの白化の原因と言われているものも含まれています。

日焼けしたくない人もいますし、日に焼けすぎてしまうと火傷になりますし、日焼け止めが必要な方はたくさんいらっしゃいます。それならば、自然破壊、海洋汚染の心配のないオーガニックの日焼け止めを使いましょう。ナチュラル成分のみで作られた日焼け止めは、海にも影響なく、あなたのお肌にも良いものです。

私達は全て繋がっています。海を汚す事は自分の体の一部を汚す事に他なりません。自分一人が気をつけても意味がないと思う方もいるかもしれませんが、一人一人が意識的な選択をしていく事にこそ、意味があると思うのです。

鼻に刺さったプラゴミのストローを抜くウミガメ

ノーストローの定義

何故 世界でノーストローが騒がれているでしょうか?

人々がSARSなどの感染症に敏感になり過ぎて、レストランで水を飲むのにもストローを使う人もおり、それが当たり前となってしまった頃、米国だけで1日約5億本のストローを消費していたそうです。
レストランやカフェ、家庭等で使われた使用済みのストローはゴミ袋に入れられ捨てられますが、袋の小さな穴から簡単に抜け落ちやすく、道路、川、そして海へと流れて行ってしまいます。
海に流れたストローは、いづれマイクロプラスチックになってしまう他、海洋生物が間違えて飲み込んでしまったり、ウミガメの鼻に刺さり呼吸が困難になるケースなど、様々な悪影響を与えています。

悪影響を与えているプラスチックは他にも多々ありますが、何故 ストローが槍玉に上げられるのか?
ストローはプラスチック製品だから、という理由以外に、メタルストローや紙ストロー等の代用品を使う、もしくはストローを使わない、という解決しやすいプラスチック問題の一つだからです。

我々の生活の中で日常化しているプラスチック製品はもちろん、漁業で使われる漁具は 強度や耐久性 コスト面等で代用品が難しく、プラスチックやナイロン製品と中々縁を切る事が出来ません。
しかし、ノーストローを一つの切っ掛けに、エコバックや水筒を持ち歩く、ペットボトル等は洗ってゴミに出してリサイクルしてもらう等、身の回りを見直し、少しづつでもプラスチックゴミを減らす意識を持ち、行動する事が、このノーストローの意義だと考えます。

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